アスクレピオス

アスクレピオス

 アスクレピオスはギリシア神話における医術の神で、彼の持ち物である蛇のまきついた杖は、欧米では医療のシンボルマークともなっています。
 しかし、その出生は、なかなかに悲劇的なものです。
 アポロンが、美女コロニスと恋仲になりましたが、始終そばにおれないので(なにしろ、アポロンときたら、忙しい神様ですから)、人語を解する白い烏をメッセンジャーとして彼女に遣わせますって、これって監視ですよね。
 ところが、その烏が、軽薄にして軽率。ある日、彼女が若い男と親しげに話しているのを見て、これは浮気だとアポロンに注進に及びます。短気で嫉妬深い神は、真偽を確かめず矢を放って彼女を殺してしまうのです。
 死に際の彼女から、おなかにアポロンの子供がいることと、身の潔白(若い男は身内だった?)を聞き、後悔してももう遅い、そこで医術の神でもあるアポロンは、火葬壇で、彼女のおなかから子供を取り出し、賢人の誉れ高く医者でもあるケンタウロスのケイロンに養育を頼みます(ちなみに、告げ口をした形になった白いカラスは、怒ったアポロンに真っ黒にされました)。
 ケイロンの元で医術の修行をしたアスクレピオスは、世に並びなき名医となり、ついには、神の領域に医術で踏み込んでしまい、死者を蘇らせたことから、冥界の神ハーデスの抗議によってゼウスの雷槌で撃ち殺されてしまいます。
 しかし、医術の功績が大きいので天上に上げられて星座(蛇使い座)になったそうです。
 カピトリーノの博物館にある彫像から、色をつけてみました。蛇のまきつき具合が杖だけでは、大人しすぎるので、腕にも巻きつけてみました(長すぎますかね?)。
2008-06-17
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