蛍の宮

蛍の宮

  源氏物語において、夕顔の忘れ形見、玉鬘は、頭中将の娘ですが、源氏はわざと自分で引き取って、娘分としています。
 しかし、この娘の美貌の噂と、源氏への取り入りなど、若い公達それぞれの思惑で注目の的となります。勿論、源氏自身もそれを画策しているのですから、綺麗な娘を見せびらかせて、楽しんでいるみたいなものです。
 それらの玉鬘にむらがる若い人たちの1人、兵部卿宮(蛍の宮)は源氏の弟にあたります。
 この宮が玉鬘に、熱心に語りかけている時(当然、御簾や几帳で隔てて話しているわけですが)、源氏は横手からそっと近づいて袋に入れてあった蛍を玉鬘の前でぱっと放します。その一瞬に明るくなって、美しい娘の顔が照らされてしまい、男の目の前に素顔がさらされる。
 これは大変なことで、当時の貴族の女性が素顔を男性の前にさらしてしまうなんて、いささかたとえが下品だけれど、素っ裸を見られてしまうくらい恥ずかしいことです。しかも、それを養父たる源氏がやってしまうという、まあ、なんともメイワクおじさん。普通、いくら自慢の娘が美人でも、オヤジが若い部下に風呂場を覗かせますか?(・・って、またまた下品な発想ですみません)
 玉鬘の美貌をかいまみせられてしまった宮は、たちまちホンモノの恋に落ち、せっせと文をよこします。
 そうなると、源氏は今度は玉鬘をやるのが惜しくなって、自分が露骨に言い寄ったりする。ほんと、どうしようもない中年ですね。
 玉鬘は、他の男性の手紙には返事もしなかったけれど、この宮にだけは文を返し、この人が私を「養父のセクハラまがいの親切」から救いだしてくれるかも・・なんて淡い期待も持ったりしますが、結局は、彼女は、かけひきも女心もどうでもいいような荒っぽい髭黒大将にさらわれてしまうのですが、彼女は気の毒ですね。
 昨日、万博公園の日本庭園で「蛍の夕べ」というのに行ってきましたので、蛍の宮など描いてみました。。
2008-06-08
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