パオロとフランチェスコ

パオフラ

 ダンテの神曲に取り上げられたことから、俄然有名な悲恋物語になりました。
 パオロは、パオロ・マラテスタ。かの「ルネッサンス最大の悪人」シジスモンド・マタテスタのご先祖の一族で、リミニの領主の息子でした。
 フランチェスカラヴェンナの領主の娘で、近隣諸国との同盟のために、リミニ領主の長男と政略結婚をすることになりました。
 勿論、花婿の顔も知らないけれど、本人も納得の上の結婚でしたが、花嫁を迎えに来たのが兄の代理で、弟のパオロだったのです。フランチェスカは、彼を婚約者と勘違いし、一目ぼれしてしまったことから悲劇が起こります。
 事実がわかって嫁いでみると、新郎は陰気で足の悪い男で、彼女は、少しも魅力を感じないどころか、恋しい男が夫の兄弟としてすぐ側にいるというのはとても苦痛です。
 そしてパオロもまた彼女が恋しく、お互いを避けながらもますます魅かれてゆくという悪循環。死を求めて戦に出たパオロは、逆に華々しい戦功を立てて凱旋します。
 そして、一人、本を読んでいた彼女に近づき、ついに告白して不倫関係になってしまいます。やがてそれを夫である兄が知り、2人は嫉妬に狂った兄に殺されるという結末。
 しかし、悲劇はここで終わりません。不倫の二人は、死んだあと煉獄に落とされ、永遠に風にさらされて苦死んでいるのです。
 このテーマはダンテの神曲「地獄編」に出るのは勿論、芸術家を刺激し、絵画や、音楽になっています。そしてロダンが地獄門の中に苦しむ2人を登場させていますし、「接吻」と呼ばれる彫刻は、本来はフランチェスカとパオロだそうです。
2008-04-26
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