火遠理命(山幸彦)

ほお里の命

 火遠理命(ほおりのみこと)は、「天孫降臨」の邇邇芸(ニニギ)の子供です。
 兄は火照命(ほでりのみこと)といい、二人とも火に関係する名前なのは、母の木花咲耶姫が妊娠した時に、夫に疑われたので、身の潔白を証明するために、炎の中で出産したからです。その子供たちは、海幸、山幸の物語で知られています。
 兄の火照は海で漁をして生計をたて、すなわち海幸彦で、弟の火遠理は山で狩をする山幸彦でしたが、あるとき、兄弟で道具をとりかえて互いの仕事をしたけれど、うまくゆきません。しかも山幸は兄の釣り針を海で失くしてしまいます。怒った海幸は、どうしても許してくれず、新しい針100本を作っても怒りはおさまらず「あれじゃなきゃだめだ!」とわめきます。
 困り果てた山幸は、広い海のどこにあるやら・・・途方にくれて海辺でたたずんでいると、塩椎神(塩土老翁)があらわれ、わだつみの神の宮殿に行くように勧め・・というおなじみの物語です。
 やがて、彼は海の神の娘豊玉姫と結ばれて、意地悪な兄に仕返しをするのですが、助けてくれた老人の塩椎神は、伊弉諾(いざなぎ)の子供だという説もあるので、大伯父・・ものすごく年寄りの親戚。
 海幸彦、山幸彦兄弟は天照大神の曾孫。塩爺は、一族のご意見番で、「ああいう海幸みたいな頑固者には、家は任せられんな。ここはひとつ真面目そうな弟の方を援助するか・・」なんて考えたのかも。
 海辺にたたずむ山幸は、思わず年寄りが助けたくなるような、か弱い少年だったのではないか・・・と、こういうイメージにしてみました。
2008-01-31
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