金徳(五行)

金徳(五行)

 五行の最後、金徳です。
 金といっても金属一般ということで、黄金ではないので、色はです。
 方角は西。
 星は金星。
 四神でいうと白虎。
 金属の代表としては銀やプラチナを象徴するようです。
 なので、もっぱら、白にしてみました。今回は、服装は和風の狩衣で・・・。
 日本の神さまは大戸之道尊(おおとのじのみこと)大苫辺尊(おおとまべのみこと)のカップルですが、今回は単身で。
2014-01-01
スポンサーサイト

土徳(五行)

土徳(五行)

  黄色で、すべての中心です。
 大地の色ということで、世界の中心ということでもありますから、五行が生まれた中国を象徴し、黄色い色は土の色でもあり、皇帝の色でもあります。
 ですから、方角は真ん中。
 星は土星。

 どっしりと構えた老年の人物ではないかと思いました。
 日本の神様では面足尊(おもだるのみこと)。表面、つまり地表が満ち足りた状態を表す神様。
 修験道では、第六天魔王ともされますが、信長さまではありませんし、不動産成金でもありません。
 ベールのように垂れ下がるアクセサリーは、もちろん藤の木古墳のジュエリーベールがモトネタです。
2013-12-28

火徳(五行)

火徳(五行)

 火徳は、文字通り炎。
 季節は夏。
 方角は南。
 星は火星です。この寒空に、真夏の象徴もいかがなものかと思いますが、暖炉や、いろりは温かく燃えるものです。
 日本神話では、火徳の神は、豊斟渟尊(とよくむぬのみこと)とされており、この神も一人神で、男女はあきらかではありませんが、ほわほわとして定形のない雲の神様とされているので、赤い雲だと茜色で、なんだか女性の方がふさわしいような気がして、女神にしてみました。
 火の女といえば、中国のなどもそうだし、真っ赤に燃えるのはいいんじゃあないかと・・。
2013-12-25

木徳(五行)

木徳(五行)

五行の続きです。
 木火土金水の木徳です。
 水徳の次にくる木ですが、もちろん季節は春に相当します。
 そして色は青(緑)。ゆえに青春というのですね。
 四神でいえば青龍
 方角は東。
 星は木星。
 で、日本神話の神様は泥土煮尊(ういじにのみこと)・沙土煮尊(すいじにのみこと)という二人の神で、二人そろっているということはカップルです。
 つまり、このへんから神様は男女に分かれてきたのですね。
 製塩の神様だそうで、どろどろと固まっていなかった天地が男女・・つまり二つに分かれて、しかしまだ大地としてはしっかり固まりきらず、塩がどろどろとしている段階・・ってとこでしょうか。
 しかし、イメージとしては、青竜でしたら、竜神で甲冑をまとった男神にしてみました。
 背景は木徳というので、緑豊かな森・・の写真画像を、龍のイメージ渦巻きにということで、回転させてみましたが・・どうでしょうか? 龍ですから玉を持っています・・?
2013-12-14

水徳(五行)

水徳(五行)

  前々から、ちょっと擬人化してみたいなと思っていた五行です。
 五行はいう間でもなく木・火・土・金・水の五つでありまして、三千年も前から東洋では重要な元素です。
 陰陽思想と組み合わせて陰陽五行というものが、今では一般的です。
 それぞれの「元素」は、自然界、天上界の様々なものと組合されているのですが、とりあえず冬を象徴する水徳のイメージです。

 水徳は、すべての五行に先んじて生まれたとされるので、最初の元素でもあり、
 色は黒。
 方角は北。
 星は水星。
 高松塚でおなじみの四神に充当すると玄武です。
 
 日本の神話で、水徳の神とされるのは国狭槌命(くにさつちのみこと)で、ひとり神で、姿を現すものものではなかったそうです。だから男女のどちらでもない(とされる)神様なんですけれど、ギリシャ神話では水星はヘルメスですから男の姿にしてみました。
2013-12-10

陳楠

陳楠

 曽我蕭白の「風仙図」というのが、ボストンから里帰りしましたが、これに描かれている仙人が誰か、ということでは、一説には、トレードマークが剣と虎の呂洞賓。そして、もう一人が陳楠
 どちらも龍を制した仙人(ドラゴンズきたぞ。これを制するのは虎か燕か・・)。呂洞賓のほうは八仙にもエントリーしているので、かなりメジャーなのですが、陳楠はやや地味。
 時代的には宋の頃(徽宗皇帝時代!!)の人で、生業は桶屋であったらしい(風が吹いたら桶屋がもうかるって皮肉な絵柄ではないよなあ)。
 修業をして仙人になってからは、雷を制御して、鬼(幽鬼でしょうね)を使って、魔を降すことができたし、符水で泥を練った丸薬で病人を治したとか。
 「風仙図」の解説では、湖に潜む龍を追い出して旱魃を救う伝説があるらしい。鳴神上人の封じた龍を解き放った雲の絶間姫みたいなもん・・にしては色気がないですが。
 曽我蕭白の絵の派手な仙人・・というよりは、民間の医者であったり、日照りに苦しむ農民のために地味に奉仕した人物・・という感じがするのですが。桶屋であって、旱魃を救うって、なんか手桶聖人フロリアヌスみたいな感じもしますね。
 絵は、これから何かをしようとしている・・という感じで。手に持つお札は、鬼を制御した・・ということで思い浮かんだ霊幻道士のお札です。風か、雷がこれから起こる・・というより、ただお札を燃やして水に溶いて符水を作るだけ・・かもしれませんが。
2012-04-25

計都と羅喉

計都と羅喉

 星シリーズ?です。
 普通は 羅喉(らごう)が先で次に計都(けいと)がきます。
 九曜と呼ばれる、東洋占星術の九つの天体のうちの二つ。
 あとの七つはなにかというと七曜です(って、あまりにもしょうもないこと言ってすみません。七曜は、もちろん日曜からはじまる一週間の名称でおなじみの七つの星です)。
 天空をゆく星、火星、水星、木星、金星、土星の5つの上に太陽と月を加えて、七曜として展開していますが、羅喉と計都は、実際に天体が存在しない架空の星といわれています。
 太陽の黄道と月の白道との交点で、昇交点をラーフ、降交点をケートゥとするインドの占星術からきているそうです。 
 ですが、九曜占星術の本の暦などを見ていたら、生まれ年にこの星がかかると大凶だとかで、ちっとも縁起のいいものではありません。姿形もおどろおどろしい、頭に蛇生やした絵がついていたりしますし。
 この架空の星がともに「悪星」「凶星」とされているのは、日食や月食を起こすとされているからだそうです。
 つまり天空の王者であるべき太陽や、月などを食うから悪いのだそう。
 インド神話では、昔、彼らは一人であったのですが、天界の不死薬を盗んで飲んだので、ヴィシュヌに首をはねられ、不死の首は 羅喉となり、体は計都となったそうです。
 これって・・・・ミミズのようにちぎれたところから2人になったんですよね・・気持ち悪いかも・・。
 だから、太陽を飲み込んでも、首が切れているからすぐに反対側から出てくるんだ・・なんて・・これもシュールですねえ。
  羅喉は、龍の姿をしているともいわれます(あ・・普通名詞の龍ですよ。龍緋比古氏ではありません)。
 大陸渡来の星なので、チャイニーズ風にしてみました。
 計都(ケイト)は女性っぽい名前ですが、もともと同じ体だったそうなので、同性でしょうが・・。
 彗星だという説もあるので(龍のしっぽですから)、箒か・・・と思ったので、髪の毛をぼさぼさにしてみました。
2011-08-30

蝦蟇仙人

福神(かえる)

  児雷也が、蝦蟇の術を使う忍者で、巨大蝦蟇の上に載っていたり、変身したりするなら、同じく蝦蟇の上に乗ったり、蝦蟇をつれていたりする仙人が蝦蟇仙人です。
 蝦蟇仙人のモデルはいくつかあるそうですが、おめでたい図像として登場する蝦蟇仙人は、劉海です。
 歴史上の人物としては、海蟾子という号を持つ劉玄英という人です。
 16歳で科挙に合格し位人臣を極めた秀才でしたが、ある時、道端で道士が、穴あき一文銭の上に卵を積み上げているのを見て、思わず「危ない!」と叫ぶと、「あなたの地位もこの卵のようなものさ」と言われ、はたと悟って出家し、仙人修業をした人物です。
 曽我蕭白が描く蝦蟇仙人は、さんばら髪の不気味なおっさんで、真っ白の蝦蟇をおんぶしながら、若い女性に耳かきをしてもらって、けけけと嬉しがっているというとんでもない絵です。
 他の画家でもだいたいは襤褸をまとったおじさんに描かれます。まあ、世を捨てたのが50歳ですから。
 しかし、中国の新年の縁起物に描かれる蝦蟇仙人は、少年の姿で、蝦蟇にのっていたり、蝦蟇と遊んでいたりする姿で、むしろかわいらしい。
 中国物産店などに売っている、お金をくわえたカエルの置物が、この劉海蟾がつれている蝦蟇で、お金を食って集めて帰って来て、頭をなでてやると、お金を吐き出すそうです(う~ん・・・外で働いてお金を稼いでいる亭主族みたい?)。
 しかし、このカエルは昼間は外を向けて飾り、夜は家を向けて、頭を撫でてよしよしすると、家にお金がたまるそうですが、ほったらかしにしていると、家のお金をどんどん食って外に吐き出すという危険もあるそうです(これは、外で散財するってことですかね)。
 ということで、くれぐれも亭主の、いえいえ蝦蟇の扱いには気をつけましょう。この蝦蟇仙人の年画は、無駄なお金を使わない・・という意味もあるという人もいるそうなので、節約のお守りかもしれません。
2011-08-02

鳳凰

鳳凰

 今年は、奈良が「遷都1300年祭」の宣伝をしているので、関連話題をあちこちで目にします。
 今朝の新聞で、キトラの朱雀が公開されるという記事が出ていました。
 朱雀は、南を守るので、イメージは火の鳥ですが、鳳凰という伝説上の生き物は、鳳(雄)と凰(雌)でセットで、(決してオリックス・バッファローズみたいに違う種類の「牛」を組み合わせたものではありません)聖天子出現の瑞祥だそうです。
 私の古い書類袋などを整理しておりまして、以前に亡くなった恩師の手伝いをしたときに描いた拓本の模写が出てきました。その下絵を加工して、色付けしてみました。
 四神の朱雀なら、一羽ですみますが、鳳凰だと雄と雌のセットなら二羽が舞っている姿をそろえなければならないなあと思いますので、青と赤にしてみました・・・って、イージーな私です。
 さて・・今更、聖天子などあらわれるんでしょうかねえ・・?
2010-03-25

黄初平

ひつじっこ

 黄初平は、中国の仙人です。
 羊飼いの少年であったときに、仙人に誘われて修行に出かけ、行方不明になりました。
 兄が40年後に、ある道士から、今も羊飼いをしていると言われて行ってみると、羊は一匹もいません。なんにもおらんじゃないか?と兄が言うと「羊はいますが、兄さんには見えないのです」と答えると、そこいらじゅうの石が全部羊になってしまいました・・。それがどうした・・というようなお話ですが、見ようとしないものには、目の前にあるものも見えない・・というような深遠な?解釈がなされ、画家にも好まれて、しばしば画題になっています。
 で、そこらじゅうが羊だらけ・・というのがなんとはなしに、おかしいイメージなので、こんな絵にしてみました。仙人ですから、40年たっても、まだ少年のまま・・ということで・・。
2008-12-13

張果老

張果老

 中華料理店に八仙閣という名前の店がありまして、その壁に八仙人の絵が描いてありました。
 またしてもイメージの飛躍ですみません。八仙のうち最長老なのが張果老で、名前の下に老の字をつけて尊敬を込めます。
 唐の時代に太宗が召し出そうとしたけれど、死体になって見せたりしますが、実は不死身で、その時すでに数百歳の年齢であったそうです。
 素晴らしく速いロバに乗って旅をしているのですが、それは折りたたみ式で、使わない時は小さな箱に入れて懐に入れて持ち歩いているそうです。また、彼自身の実体は白い蝙蝠であるとも言われ、持ち物は魚鼓という楽器だそうです。
 ロバ、蝙蝠、魚鼓・・??? なんだか不可解ですが、伝説の仙人を詮索してもはじまりませんが、魚鼓って・・・あのお寺の入り口にぶらさげてある魚の形をした木製のインターホンみたいなやつではないですよね。何でも、これをならすと、悪霊が退散するそうですが・・・。お目出度い図柄を表すのに八仙人の持ち物を図案化する闇八仙なるものもありますが、それを見ても魚鼓というものがイマイチよくわかりません。お寺の「魚鼓」とは似ていません。
 白髪白髯の老人の姿が一般的ですが、蝙蝠、死体、不死身とくれば、もう吸血鬼だ~!という単純頭の私は、白いドラキュラ風に・・。折りたたみのロバを持っているということですが、「折りたたみ」とくれば蝙蝠傘しかないだろう・・という冗談です。
 しかし、大昔、サモハンキンポーが出ていた、時代物の映画では、洋式のフロックコートの吸血鬼が登場していましたが、それがいつの間にか清朝の服装をしたキョンシーに変化したような気がします。
2008-10-13

何仙姑

何仙姑

 何仙姑(かせんこ)は、八仙の紅一点。
 雲母を食べて身体が軽くなり、空を自由に飛ぶことができるようになった・・とされています。
 雲母って、あまり食欲のわくものではないですが、仙人は金丹とか、ワケわからないものを食べて、身体を組成変換させる修行をするので、まあ半透明の、ちょっと光っている鉱物が、いかにも軽そうに見えたのでしょうね。現代だとプラスティックを食べて・・なんていう仙女が出てくるかも?
 彼女のウワサを聞いた時の権力者が召しだそうとしたところ、仙界に逃亡してしまった・・というあたり、男の仙人と同じようですが、やはり女仙なので、彼女を召しだそうとした権力者も女性で、則天武后ということになっています。
 ということは唐代のことなのでしょうが、絵で見る八仙の彼女は、時代考証無視な姿になっているので、私もいわゆる「中華風」にしてみました。持ち物は蓮の花です(ちょっと大きすぎやしないかい?)。 
2008-10-12

魃(ばつ)

ばつ

 毎日炎熱の日々が続くあつ~い盛夏が近づいて参りました。
 こういう季節に雨が降らないと、大旱魃になり作物の不作、食料の値上がりにつながります。
 この旱魃をもたらすのが魃(ばつ)という名の女神だとされていますが、もともと天界の皇女であった神です。
 黄帝の時代蚩尤(しゆう)という、人身・牛蹄・四目・六手・亀足・蛇身!のこれでもか!というくらい恐ろしい姿をした乱暴な神が、妖怪を引き連れて黄帝に叛逆し、とても手がつけられず、風伯や雨師といった神まで従わせて地上を水浸しにしてしまったのです。
 困った黄帝は、神通力に長けた娘の魃を地上に行かせ、雨や洪水を干上がらせて、ついに蚩尤を退治することができました。
 ところが、魃は、あまりに力を使いすぎたため、天上に帰ることができなくなりました。しかし、まだ力を発散している彼女がいると、その地方は地が干からびて旱魃になってしまいます。
 そこで、女神の住むところを決めたのですが、時々淋しくなって、人が住むところへ、ふらふらと出てくるので、彼女が通った地方は旱魃になるそうです。
 放射する熱のために髪がすっかり抜けてしまって、はげ頭の女神だというお話が伝わっているのですが、名前の文字から想像しているのではないでしょうか? 髪が炎になっている女神で、人恋しくなってふらふら出てくるということから、少女にしてみました。
2008-07-04

杜蘭香

とらん

 此の世ならぬ存在の無気味さを、独特の難解な造語をまじえて歌い上げる鬼才として有名な唐の詩人李賀ですが、彼の詩に、蘭香神女を呼んだものがあります。
 杜蘭香は、捜神記にも登場する仙界の女性で、人間のもとに嫁にくる話や、貧しい猟師のもとに童女としてやってきて、育てられ、美しく成長した時に天界に去るという物語りもあり、かぐや姫のモデルともいわれています。
 李賀の神仙たちを詠んだ詩は、広大無辺のスケールの大きさで、そのままイスカンダルにワープしてしまいそうなくらいですが、この蘭香神女は、きままに巫山の瓔姫を訪ねたり、洞庭の湘君のところに遊びに行ったりと、音楽と美酒もふんだんに楽しみ、自由に天空をかけているのです。そのいでたちは、高い髷にくもの巣のように細かい髪がまとわり、花の形を顔に張る化粧をする・・まさに唐代の女性です。
 自身は、失意と絶望の中で、病身をかかえていた李賀は、自由気ままに羽ばたいてみたいという強い要望を持っていたようで、このような空を飛ぶ神仙にとても憧れていたようです。
 にこやかに空をゆく唐代風の女仙にしてみました。
2008-07-02

月中仙呉剛

月中仙

 呉剛は月の仙人です。月には嫦娥(こうが)という女仙がいるではないかと言われそうですが、彼女以外にも、月には蟇蛙や、兎などがいますが、これらは関連があります。
 仙薬を盗んで月に行った嫦娥は、罰として薬を作らされていたけれど、蟇蛙になってしまったので、かわりに兎が石臼をついて薬を作っている(後に餅をついていると変化するらしいです)とかいう説まであります。
 呉剛の伝説は、女仙とは関係がないようで、もともと修行中の見習い仙人であった彼が、罪を犯したばかりに仙界を追放されて、月に生えている巨大な桂(木犀)を斧で切り倒す罰を受けます。しかし、この桂は切る端から切り傷が盛り上がってきて回復するので、永久に切り続けている・・というのです。
 これについても異説があって、貧乏人だった彼が天帝からもらった桂の木で裕福になったのに、その木を切り倒してしまおうとしたので、天帝がその桂を月に上げたところ、彼もついてきて、いまだに切り倒せない仙木となった桂を切り続けているというものです。 
 また、仙人修行をして3年間家を開けていたところ、妻が炎帝の孫と通じて3人も子供を産んでいたので、怒って男を殺してしまいます。それが炎帝の怒りに触れて、月に流され、永遠に切れぬ木を切らされているというのまであります。
 日本の伝説に桂男というのがあって、月に住んでいる桂男に招かれると命を落とす・・という不吉なお話ですが、この桂男が呉剛かどうかはわかりません。
 木を切り続けているということからマッチョな仙人を思い浮かべますが、非力な見習い仙人が疲れている・・というイメージで描いてみました。
2008-06-30

義和

儀和

 義和は太陽の母であり、また太陽の乗る車の御者であるとも言われます。
 はるか東国の海の彼方にある義和の国では、伝説の扶桑という木があります。
 義和は十人の「太陽」(名前は甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸)を生みました。
 十人兄弟は、一人ずつ順番に天空に上がってこの世界を照らします。一日の仕事が終わると、母の義和に、お風呂に入れてもらって順番に扶桑の枝にかけて乾かしてもらうそうです。
 この十人兄弟が一時にそろって空に出た時に、地上は炎熱地獄になり、天帝は后羿(こうげい)に命じて、9つを撃ち落させたので、現在は一つしか太陽はないそうですが、義和はこの一人っ子を大事に、毎日車で送って行って、お風呂に入れているのでしょうか?
 世界樹の下に立つ女神ということで、図像的には樹下美人などのイメージとも関連があるそうでなので、法隆寺の獅子狩文錦の「樹木」に連珠文を背景にしてみました。太陽が8つしかないのは、裏側に2個かかっていると解釈して下さい(苦しい?)。
2008-06-27

琴高

琴髙

 琴高(きんこう)は、仙人の一人です。趙の国の人ということですが、鼓や琴が得意であったそうなので、名前も、本名ではなく、その特技からくる「あだ名」かもしれません。
 仙人修行をした挙句に、水の中から鯉を呼び出して、鯉に乗っていったということですが、鯉は龍門の滝登りをすると、龍になるということから、やはり天空に上っていったんでしょうね。
 この琴高のエピソードは日本でもけっこう画題になっており、色々な画家が描いていますが、ほとんどの画家が一匹の巨大な鯉にまたがっているのですが、丸山応挙は、「そこいらの池の大きい鯉」程度の大きさの鯉2匹を、まるで草履のようにはいて?池の上を行く琴高図を描いています。実写尊重の応挙にすれば、またがれるほど巨大な鯉なんて非常識だったんでしょうか?
 例によって「中国一百神仙図」風に描いてみました(魚は、こいのぼりにするか、池の鯉風にするか迷ったので、結局、背びれも何も描いてない。すみません)。
 
2008-06-26

猪婆竜

ちょばりょう

 猪婆竜(ちょばりゅう)は、中国の妖怪?に分類される、伝説の水族です。
 実在する揚子江鰐のことであると言われていますが、ワニは見てくれもイカツく、恐竜のような姿で、確かにこれが水の中から浮かび上がってくれば、恐ろしいですね。
 そのような実在のワニがもとになったかもしれませんが、伝説の中では人間の姿に変身することができ、水神の一族、あるいは、使者であるとされてきました。
 伝説では、ある男に命を助けられた猪婆竜が、恩返ししたうえに、女性の姿になって妻になったという物語まであります。まるで山幸彦と豊玉姫のようですが、はじめから正体を知って結婚するのですから、まあワニになったところでさほど驚かないかもしれませんね。おまけにこのワニ娘と結婚すれば、不老不死になって、故郷に帰っても浦島太郎のように、煙の出る箱など土産に持たされません。
 しかし、「中国古代神話」(袁珂)では、水の上を馬に乗って風のように疾駆する河の神の使者としての姿が登場するので、女性ではなく、少年にしてみました。乗っているのは揚子江鰐(のつもり)ですが・・・なんともブサイクになりましたね。サーフボードではありません。
2008-06-23

女橋

女橋

 女橋(じょきょう)は、治水の英雄禹(う)の妻です。
 諸国歩き回りながら、治水工事に専心していた禹は、塗山氏の娘の女橋に惚れこんで、妻に迎えますが、新婚の4日目には、また治水工事の旅に出てしまいます。そして、また帰ってきてもすぐ旅に出てゆくという生活を繰り返していました。
 留守を守る彼女は淋しくてなりません。そのような妻の心を知ってはいるのですが、仕事が大事な彼は、高楼を立てさせ「淋しかったらこれに上って故郷を眺めるように」といってまた出てゆくという、単身赴任の現場廻りの典型のような夫でした。
 このような淋しい生活の中で、じっと耐えながら子育てをして、夫が即位するまで耐える妻であった・・という物語がある一方で、待ち続ける生活がいやな彼女は、身重の身体のまま夫の工事現場ついて行ったというお話しがあります。
 山を開削している禹は、人に見られていない時、熊!に変身して土を掘っていたのですが、弁当を届けに行った彼女は、熊の姿を見て驚き、逃げ出します。禹は、あわてて(熊のまんま!)追いかけたので、よけいに驚いて逃げ惑い、石になってしまいました。
 そして禹が、子供をどうするんだ、と言ったので石が割れて赤ん坊が生まれ、禹はその子供だけを連れてとぼとぼ?帰っていったそうです。
 面白すぎる話ですが、跡継ぎの子供の名前が(けい)で、ひらくという意味があるので、こんな物語ができたのでしょうか? 
 意外と、亭主元気で留守ばかりの、お気楽な「待つ女」であったかもしれませんが・・・。 
2008-06-22

禹(う)

う・・・

 (う)は、中国の神話に登場する人物です。古代の聖なる時代の代表である(ぎょう)、(しゅん)の治世に、度重なる洪水に悩まされた人民のために治水をした英雄ということになっています。
 彼の父親(こん)は、治水に失敗して処刑されたという説があるので、親子二代にわたって治水事業をやり遂げたのです。
 しかし、その鯀や禹という文字の形から、魚や蛇であったのではないかとも言われていて、鯀が死してのち玄亀になったという伝説もあることから、亀であった可能性もあり、治水伝説というより、洪水の時に、水神である亀神や蛇神に祈ったということではないでしょうか。
 しかし神話に中には、彼が熊の姿になったり、竜たちを率いたりして水の道を作っていくという超人的な物語から、地道に歩いて、蓑傘つけて、旅をしながらあちこちの土木工事をして洪水を治めていった努力の人というイメージまであります。
 そして水源の研究をして洞窟に入ったとき、黒い竜が光を発する玉を銜えて、彼を道案内して、地下に住む伏義のもとに導いたという伝説から、黒竜に出会う禹を描いてみました。
 後に即位したということで、皇帝衣裳を着けた堂々たる絵もありますし、人面蛇身の姿も想像されますが、ここは、まあ地道路線で。
2008-06-19

白虎

白虎

 古代美術シリーズです? というわけではないのですが、古代美術というより、高松塚で一気に注目を浴びた四神ですが、壁画に描かれた四神は、空想の生き物で、とてもデザインされた動物画です。
 勿論、竜など実在しないのですが、虎や亀、あるいは孔雀などが似ているものですから、なにやら具象的に描いてみたくなるのはわかりますが、高句麗の江西墓壁画などでは、あくまでデザインを尊重しています。その最たるものが、実在の虎には似ても似つかない白虎でしょう。すでに朱雀と玄武を描いたので、今日は白虎のデザインされた姿で描いてみました。
 むしろ、どこが虎なんだと思わせる複合動物の感があります。背中の文様が虎だ・・といえばいえますが、胴のあたりは白地に黒い斑点で雪豹みたいですし、首は蛇で、足は鶏っぽい。しかし、この造形が、東の壁の青龍と並ぶと、とても釣り合いが取れています。
 単独で絵を見る場合は白虎は左向き、青龍は右向きですが、これは墓の東西の壁に描かれているので、頭を南に向けているためです。
2008-05-20

燧人(すいじん)

すいじん

  中国の古代神話で、はじめて人類に火を使うことを教えたとされるのが燧人(すいじん)です。
 ギリシャのプロメテウスのようですが、自身神々の一人でもなく、神々の火を盗んだわけでもありません。普通の人間で、木をこすって火を出すことを発見し、これによって、加熱して食物をとることを広め、人間をして禽獣と異ならしめた・・という「文化英雄」です。
 別説では石と石を打って火を出したということから、火打石を発明した人かもしれません。伝説では、山中で、木と木が触れ合って自然発火するのを見て、火をおこす方法を思いついたそうです。
 史書では、伝説の聖人君主である三皇の中に入っていたり、あるいは、後の時代になっていたりして、「神格化」されました。
 高句麗古墳の輯安の壁画(6世紀頃)に、流れるような線で、踊るような、飛ぶような、南北朝の神仙スタイルの燧人が、描かれているので、その雰囲気で描いてみました。
2008-05-14

妙見菩薩

妙見菩薩

 仏様である菩薩は、本来はインド由来のものが多いのですが、妙見菩薩だけは、中国生まれで、北極星を神格化したものと言われています。
 北斗七星を従えて、天空を支配する天帝とも、あるいは泰山府君とも同一視される、かなり高い神格を持っていたようで、それが仏教と集合して、菩薩になりましたが、武装して、剣を持す姿に描かれます。亀・・あるいは玄武に乗っているのは、宇宙空間を旅する神にふさわしいかも。
 亀はガメラがUFOか・・というところですから。
 日本三大妙見と言われるのは、能勢、相馬、八代だそうですが、千葉や岩手でも古くからの信仰を集める星の神様です。
 
 ※本日12月12日は、この人名事典の三周年記念日(2004年に始めて以来)で、登場人物もついに1,070人になりました。1000人斬りを達成し、あとはいけるとこまでいくぞ・・という感じですが、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
2007-12-12

竃神

竈神

 中国古代の竃神は、名前は、あるいは張単、または壌子など諸説ありますが、優男で、妻があり6人の娘を持っているそうです。
 みかけが穏やかでも、なかなか厳しい神様で、30日ごとに天にのぼり、人間の罪を報告するので、後ろ暗い人は竃の神様に、せっせとお供えをして、心象をよくしてもらうのだそうです。
 日本では、荒神さんで、または猿田彦、ひょっとこ(火男)など、あまり男前の神様ではない(失礼)のですが、日本で庚申待ちの習慣がありました。
 人間の体の中にすむ三巳の虫が、庚申の日に人間が寝ている間に天に昇り悪行を報告するので、無視が身体を出ないように、この日は眠らないで過ごす・・というものです。同じ話が形を変えたのでしょう。
2007-10-18

張堅

ちょうけん

 唐代の文人段成式に「酉陽雑俎」という本があります。色々な怪しいことをゴチャゴチャ書いてある本(ってどういう意味やねん)で、まあ、博物誌のようでもあり、また志怪文学のようでもある、中国の怪奇現象と伝説の宝庫です。
 古代の仙人や神様のエピソードなども沢山あるのですが、その中から張堅の物語。

 張堅は、もともと普通の人間でしたが、なかなか豪胆な性格でした。
 ある時、罠に白い雀がかかっていたので、それを開放してやり、可愛がって飼っていました。
 で、人間の運命をつかさどる天帝に殺されようとするところを、白い雀の夢のお告げで助かりました。それが何度もあったので、ついに天帝は自ら龍の車に乗って下界に下りてきて彼を訪れて来たのです。
 勿論、そのことも前もって知っていましたので、家に迎えいれて丁重にもてなし、盛大にご馳走をして大歓迎のドンチャンさわぎ。 そして、何とその間に張堅は、こっそり宴会場を抜け出し、天帝の龍車に乗り込んで天界に上っていったのです。
 あわてたホンモノは急いで別の龍を呼んで追いかけたけれど、追いつけず、張堅、天の門を通り過ぎ、ゴール! 
 そしてとうとう、張堅が新しい天帝となってしまったというのです。
 本物の天帝は、門前で締め出しを食らって帰れなくなってしまい、あちこち放浪して行く先々で祟りをしたので、新天帝の張堅は、先代を泰山の大守として人間の生死の帳簿を管理させたそうです。
 白い雀は、勿論、彼と一緒に天界に入ったので、俗界には白い雀の子孫はいないのだそうです。
 天帝・・・って、交代することもあるんですね。
2007-10-17

羽人

羽人

 羽化登仙という言葉がありますが、仙人の修行をすると、体が軽くなり、羽が生えてきて、やがて仙境に行くことが出来る・・というような意味だそうですが、羽が生えるというのは、どうしても西洋の天使のような姿を思い出します。
 中国の鏡が日本の古墳から出てきて、その文様が西王母や東王父だったりしますが、これらの仙人がらみの絵には、羽人と呼ばれる羽の生えた人物が雲の中で、楽器を奏でたり、酒を飲んでいたり、薬草を作っていたりと、まるで飛天のようなのがありますが、姿かたちは、西洋の天使とは違って両肩から羽が生え、太ももには毛が生え、顔つきがどちらかというと鳥っぽいし、足も鳥になっているので、鳥人のハルピュイアイに近いかも。また羽毛の着物を着ているようなのもいるので、羽衣タイプの羽人を描いてみました。これでも、かなり鳥っぽいですが(あ、ニコラス・ツェーではありませんよ)。
2007-08-21

織姫と牽牛

織姫と牽牛

 七夕には、まだ少し早いのですが、とにかく、ナントカならんか・・という連日の暑さ。昔、大阪でいわゆる「熱帯夜」という熱い夜は天神祭りの頃の数日だけでしたが、この頃は長いし多い。
 ということで、まあ夜空でも見上げて、七夕ロマンでも・・・といいたいところですが、七夕様にも、色んな説があるそうです。
 しかし、有名どころでは、天帝の織姫が腕がいいし、牽牛はまじめに仕事をしていて、なかなか感心なので、天帝の采配で、2人は夫婦になりました。ところが、結婚して、ますますよく働くかというと、そうではなくて、二人して遊んでばかりいて、ちっとも仕事をしなくなったので、天の川のあちらとこちらに強制別居の単身赴任で、年に一度だけ会えるというのが一般的です。
 織姫も牽牛も、怠けていてはいけないのは、労働を美徳とする教訓社会のたまものだ・・なんていうよりも、天帝の仕事・・つまり神聖な衣を織り、祭祀用の牛を飼うという、いわば神職であった2人が怠ける・・ということに問題があったのではないでしょうか。
 時代は、漢代だということなのですが、牽牛はカウボーイ?風、織姫は宮廷女官風にしてみました。
2007-06-28

風伯

風伯

  やはり、風伯は雨師と並べられるので、この神様にも登場願いました(古くは風師と称したこともあるそうですが、こうなるとますますセットですね)。
 太古、黄帝が祝融と闘ったおりにも(やはり風伯・雨師の二人組で)登場していたそうですが、後世になって、天上の星のひとつとされ、風を起こすこの神は、白髪の老人という姿で現されるようになったそうです。
 空を飛びながら風をおこし、雲を呼ぶ・・そして、雨が起これば竜神も現れ、ついには風雲急を告げて、天下に嵐がおこるので、その嵐のさなか竜(英雄)が躍り出るとか・・。で、空飛ぶじいさん・・というイメージで。 
2006-12-18

雨師

雨師

 風伯とならんで、あげられる中国古代の雨の神。
 乾いた大地に、しとしとと降る雨は、作物や木々などにとってはめぐみの雨ですが、一旦その度を越すと、恐ろしい洪水を引き起こす力をもつ、気まぐれな神様です。
 背後に竜神を従えて、その竜が巨大に育てば恐ろしい力を出しますが、そのような緊迫した雨師ではなく、哀しげにしとしと降る雨・・・というイメージを描いてみました。
2006-12-17

后羿

こうげい

 古代の名君尭の時代あたりなのですが、太陽が一時に十個も天空に昇ったことがあります。
 あまりの暑さに、地上は温暖化どころか、全部が熱帯化して、灼熱の砂漠になり、生き物が死に絶えそうな気配でした。
 そこで天から派遣されてきた弓の名人后羿が、9つの太陽を射落として、地上を救ったとされています。しかし、この英雄は、神通力を使い果たしたのか、仕事が終わってみれば、天上世界へ帰れなくなりました。命に限りある人間として生きて死ぬのを潔しとしない彼は、西王母の秘薬を手に入れますが、当時妻の嫦娥ではない女性洛嬪を熱愛していたために、妻に薬を奪われます。
 この人物がどのような姿をしていたのかわかりませんが、もしかしたら、その文字から羽を生やしていたのではないか(東洋の堕天使)と思って、このような絵にしてみました。
2006-12-03
プロフィール

乱読F

Author:乱読F
歴史上の人物を沢山描きたい・・。
実在・架空2000人描き

アルバム
最新記事
検索フォーム
カテゴリ
月別アーカイブ
最新コメント
カウンター
リンク
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる