鎌倉公家の似せ絵
佐々木道誉の三面肖像画
源仲章
中世の絵巻に現れる男女
足利義嗣

林光院殿こと足利義嗣さんです。神様としては,、新大倉宮。
先日、相国寺承天閣美術館に「足利義嗣の肖像画」が出ていると聞き、大急ぎで行ってきました。
この人の肖像画があるなんて、思わなかったので・・。小さいものでしたが、俗人の姿で、出家していたこの人ではないものだったので、いつ描かれたものなのでしょう?
小さなもので、保存状態もさほど良くなく。細部はあまりよく分からない状態でしたが、立烏帽子、直垂のすがたであろうと思われます。手にしているのは扇だけで、数珠など持っていないように見えたので、死後追悼絵ではないのかも・・?
顔の部分は剥落があって、あまり残りは良くはないのですが、目はすっきりしていて、いわゆる足利の垂目ではないのです。
想像をたくましくして、描いてみました・・・。
足利義満の息子で、義持の弟ですが、父に可愛がられていたせいか、父の死後、兄の義持によって謀反人としてとらえられ、殺された(あるいは自殺させられた)とされていますが、死後に、義持の長男で五代将軍の義量が、早世したのが義嗣の祟りとされ、神様に祭り上げられたようです。
※「足利家の執事」に登場する足利義嗣が、勝手に垂目垂眉コンプレックスだという設定にしているので、もし肖像画が父や兄にそっくりの足利の垂目垂眉だったらどうしよう・・・なんて思ったのも正直ですが。
花の吹雪
洗濯する女達
足利義教、青紅葉の酒宴
中世の男たちの服装

絵巻物に登場する人物たちの、服装編。
無駄話日記のほうで、「おしゃれな直垂(水干)男子たちのシリーズをやっていたので、一応f服飾をまとめてみた。
(モデルは足利家の執事たちの登場人物)
おしゃれな直垂(水干)男子たち
おしゃれな直垂(水干)男子たち2
おしゃれな直垂(水干)男子たち3
おしゃれな直垂(水干)男子たち4
足利尊氏
高師直(尊氏将軍二代鑑)

「尊氏将軍二代鑑」(並木宗助・安田蛙文の作。享保13年2月大坂豊竹座初)に登場の、高師直を描いてみました。
勿論、実在の高師直は南北朝の人物なのですが、江戸時代のサクヒントイウコトデ、イメージとしては、高位の武家であり、武蔵守を名乗る将軍家の「執権」という役どころですから、長裃の御大名・・といった雰囲気にしてみました。
この物語は、光明天皇の御世、前将軍足利尊氏の嫡男義詮と尊氏の弟直義は、将軍職をめぐり対立しており、直義の執権たる高師直は、主君の「陰謀」を阻止し、正道に戻したいと腐心する大忠臣!という役どころ。
詳しいあらすじは、こちらに書いていますので、よろしく。
主君直義が奇病にかかり、一人の側近以外、部屋に入れば手討ちとの厳命のもと、主君の病を知らずに済ますは不忠として、寝室に向かい、襖に手をかけようとする場面・・。
江戸時代仕様なので、髭はないので、ほほのしわ・・といった感じです。